人気ブログランキング | 話題のタグを見る

花月のお稽古を終えて。

秋の一日、社中で花月(かげつ)の特別稽古をしました。
洗心会だけで花月専門のお稽古を実施するのは初めてでした。
初の試みに、9名、大勢の参加者となりました。
晩秋の土曜日の昼を、ご一緒に修練で過ごすのはとても充実して気持ちよいひとときでした。
約4時間、先ずは畳の歩き方、その中でも畳のどこを踏むか細かく確かめます。
折据(おりすえ)の扱いや取り回し方、札を取った後の名乗り方も。
基礎の基礎から、全員で繰り返し行いました。
花月の「割り稽古」です。
初めての方に照準を合わせ、各自の頭の中に、八畳間をデッサンしていくように進めます。
経験者も基本から復習して頭の中を整理していきました。
先ず見て、次に説明を聴き、一人ずつやってみて、他人の所作を見ながら復習し、次に5人で動いてみます。
急がば回れ。
複雑なことほど、細分化して、順番に正しく行う必要があります。
花月はお茶のみでなく、生活のあらゆることに繋がる修練になると改めて感じました。
説明する側になって初めて合点がいくことが、なんと多いことか。
知っていると理解しているとは全然違う。
やったことがあるのとないのとでは全く違うけど、できることと、伝えられることも全く違うのです。
お稽古は、毎回が私自身の「お稽古のお稽古」です。
新しい科目に挑戦するたびに、その思いを新たにいたします。
お付き合いありがとうございました。
互いに挑戦することを辞めず、恐れず、どんどん新しい自分になっていきましょう。
日々新。
by tokyo-sadou | 2011-11-30 16:29 | 稽古場日記
<< 洗心会会報20111130「歳... 八王子で「ピクニック野点」の実... >>