人気ブログランキング | 話題のタグを見る

洗心会報20110628「梶の葉蓋」

洗心会のみなさま
サポーター・お茶友 各位殿

洗心会報20110628「梶の葉蓋」_d0162246_18201030.jpgこの七月で、稽古場を開いて四周年になります。どうぞお顔お見せください。
3周年の様子↓
http://tokyosadou.exblog.jp/11680187
ちょうど稽古日は七夕(7月7日)になりますので、「葉蓋(はぶた)」を用意してお待ち
しております。
「葉蓋」は水指に、木の葉を蓋がわりに使う趣向で、十一世家元玄々斎(げんげんさい)が
七夕の趣向に、自分好みの末廣(すえひろ)籠の”受け筒”を水指に見立て、梶の葉を蓋
としたのが始まりです。 (写真参照)陶磁器やガラスの細い指も使えます。
お点前の中では、水指の蓋をあけたら、葉を折りたたんで建水に放ちます。薄茶点前のみ。

洗心会報20110628「梶の葉蓋」_d0162246_18213139.jpg梶、桐、蓮(はす)、蕗(ふき)などの葉がよく、無毒、無臭、汁気の出ない葉を選びます。
芋の葉に露をためればコロコロしていかにも涼しそうです。葉をよく洗い、点前に持ち出す
直前に霧吹きすると涼感が増します。狙いは視覚的に涼しさを演出する工夫です。
夏しか楽しめないお点前の工夫が他にもありますので、日替わりで旬を楽しみましょう。

洗心会報20110628「梶の葉蓋」_d0162246_18215956.jpg「梶の葉」といえば松浦の家紋であり、七夕とはまた切っても切れない縁があります。
梶(かじ)の葉は、信州の一宮である諏訪大社の神紋としても有名です。
梶は平安時代から神聖な木とされ、神社の境内に植えられ神事に用いられたり、お供え物の
敷物にも使われます。

歌道の宗匠家である冷泉(れいぜい)家では、今も詠んだ七夕の歌を「梶の葉」の裏に書きます。
梶が墨をはじかない性質があるので、古来、短冊に使われました。
梶は和紙の原料にもなり「紙」の象徴となっています。

そこで皆さんにお願いがあります。
ご自宅や近所で、大きめの梶の葉を分けてくださる方がいたら、ご一報くださいませ。
一点前で一枚を使い捨てますので、たくさんあれば楽しめます。また梶は挿し木で増えます
ので、もし枝ごとお譲りいただければ、偕香苑の庭にさり気なく挿し木しようと目論見
中です。(笑)

7月7日(木)は、記念稽古として、おしのぎ(点心)と一献(お酒)を出します。
お稽古に来られた順に召し上がっていただき、その後、通常稽古になりますが、
大先生やサポーターの方も見えますので、お休みなく是非いらしてください。
控えの間に短冊を置いておきますので、「お祝い句」または「願い」を5・7・5の
十七文字にして私の為に残してくだされば幸甚です。

季語は…?インターネット歳時記です。↓
http://www.haiku.jp/saijiki/index.html

[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[
松浦 宗光(ひかり)
102-0084 千代田区二番町9-2-401
http://hsuzuki.exblog.jp/紀尾井町茶道倶楽部 洗心会 主宰
稽古場 千代田区紀尾井町清水谷偕香苑
http://tokyosadou.exblog.jp/ (ブログ)
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
by tokyo-sadou | 2011-06-28 00:17 | 会報バックナンバー
<< 洗心会報20110628「乞巧奠」 洗心会報20110616 「嘉... >>