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洗心会報20110601 「四葩(よひら)」

洗心会の皆様・お世話になっているサポーターの皆様へ
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梅雨になりました。更衣(ころもがえ)して、さっそうと単(ひとえ:裏地のない着物)を出すところですが、雨の足下が気になり、うっかりすると、「恵の雨」なのに疎ましく思ったりします。

『一雨潤千山 (いちう せんざんをうるおす)』
わずかに身を濡らすだけの雨も、まわりを見渡せば、あらゆるものをゆったりとしている様子を表しているそうです。これは、お釈迦様の教えを雨に例え、何者も区別することなく、等しく恵みを与えて下さっている様子を語っています。「生かされている」ことに気づこう、というメッセージなのでしょうね。

雨模様の休みは籠って本を開きます。この禅語を思いつつ、茶書や歳時記や図鑑、あるいは茶の湯を舞台にした小説など紐解かれてはいかがでしょう。
湿気は嗅覚を敏感にします。お香を聞き、雨の音を聞き、紫陽花の色の変化を確かめ、濡れた瓦を愛で、樹木を嗅ぎ、蝸牛を探して梅雨を楽しんでおくことをお忘れなく。

洗心会報20110601 「四葩(よひら)」_d0162246_13141673.jpg<6月の花>
七変化と異名をとる紫陽花(アジサイ)は他にも、手毬花、四葩(よひら)、四片(よひら)、八仙花(はっせんか)、かたしろぐさ、刺繍花、またばな…と名前も七変化です。
「葩」は「はな」の意味で、巴は「ぱっ!」の擬音を表した漢字で、そこに白さと草かんむりがついて目に鮮やかに「ぱっと咲いた花」という、音符のような字です。
http://hsuzuki.exblog.jp/8985216/
 七変化はじまる白は毬なさず    吉年虹二
 あぢさゐの色にはじまる子の日記  稲畑汀子

洗心会報20110601 「四葩(よひら)」_d0162246_13151562.jpg6月の稽古情報=== ※来場の時間をお知らせください。
<通常稽古日>
■6月2日(木)13:00~21:00
■6月16日(木)13:00~21:00
<補講>
(未定)ご希望あればお申し出ください。

洗心会報20110601 「四葩(よひら)」_d0162246_131651100.jpg7月の稽古予定===
■7月7日(木)星祭&洗心会4周年記念稽古
■7月21日(木)通常稽古
□7月9日か10日(土・日)茶花の実践稽古を行います。(希望者のみ3000円)
いろいろな花器に季節の花を生ける実践稽古。松浦宗靖先生監修。

<お稽古以外の茶事・茶会情報>
□6月17日(金)山王日枝神社献茶式(10000円)茶券の申込できます。
□6月19日(日)10:00~明治記念館にて小林太玄和尚の講演会&呈茶。(500円)
        小林太玄(こばやしたいげん)臨済宗大本山大徳寺塔頭黄梅院住職
□7月23日(土)13:00~中野サンプラザにて、坐忘斎お家元との集い。(500円)
        「模擬茶会」、「講演会」、「一問一答」など、お土産つき。

<新入会のお知らせ>
6月より、後藤玲子さんと鈴木香菜さんが新入会されました。ようこそ。
半年間の初心者茶道教室を修了され、末永く茶の湯を楽しみたいと思われたそうです。

<Q&A>
◆Q:『手順を覚えられないのですが』
A:お稽古前に、さらりと独習書を一読してくることをお薦めします。点前中に本の写真や記述が脳裏に思い出され、確認しながら心落ち着けて点前できます。
↓お薦め図書。水屋準備~割り稽古~点前~茶事までこれ1冊。
http://www.amazon.co.jp/%E8%A3%8F%E5%8D%83%E5%AE%B6%E8%8C%B6%E3%81%AE%E6%B9%AF-%E6%96%B0%E7%8B%AC%E7%BF%92%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E9%88%B4%E6%9C%A8-%E5%AE%97%E4%BF%9D/dp/4079353928/ref=pd_sxp_f_pt
◆Q:『茶道は特技や資格になりますか?』
A:茶道の「許状」は、認定の意味合いでありませんでしたが、現在では履歴書にも書きやすい「初級、中級、上級、講師、専任講師」と資格名称も整えられました。
修道の証にお持ちになることをお薦めします。自身と茶の道との鎹になります。
http://www.urasenke.or.jp/textb/culic/index.html◆Q:『茶名(ちゃめい)とはなんですか?』
A:茶人としての「名前」で、茶名は利休居士以来の歴代家元の「宗」の一字を頂くもの。
修道を通じて資質を備えた者に授与され、取得すると専任講師の資格が付与されます。
松浦社中では、伝統的に、茶名を拝受した際に引き継ぎの「真の茶事」で祝い、次回の茶会の亭主役をするならわしです。皆さんに味わっていただきたい経験です。
 注※茶銘(ちゃめい)と書くと、茶舗が付ける銘柄のこと。お茶の名前。
 問答で「お茶銘は」「喜雲でございます」「お詰めは」「小山園でございます」と使います◆Q:『真の茶事は何が特別なのでしょう?』
A:答えは「不立文字(ふりつもんじ)」。体得するもので言葉にできませんが、ご参考までに。↓
http://hsuzuki.exblog.jp/5595366/
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洗心会報20110601 「四葩(よひら)」_d0162246_16134697.jpg【自然と親しみ、一会を味わう】
★緑雨に目を洗う散策★
この1週間で、京都の「桂離宮」、「仙洞御所」、東京の「皇居」を拝観しました。
桂離宮では随所に王朝文化の粋を伝える意匠が施され、雅で魅惑的な時間を過ごしました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%82%E9%9B%A2%E5%AE%AEとりわけ、雨に濡れた「飛び石」の発色はため息もので、7ヘクタールの置かれた一つ一つの石にもどれほどのこだわりをもって選択され、配置されたかと感じ入ります。
仙洞御所も、皇居も、緑雨(りょくう)に輝き、翡翠色の世界を見るだけで、瞳の奥底まで洗われる心地がしました。皆様も是非、百聞より一見を。↓
http://sankan.kunaicho.go.jp/
洗心会報20110601 「四葩(よひら)」_d0162246_16142582.jpg★奥多摩でカヌー野点★
6月4日・5日(土日)で奥多摩カヌーフェスティバルで野点してきます。
アウトドアで、大自然と茶禅の一味を満喫します。朝もやの早朝野点に期待!
http://www.okutamacanoe.jp/festival/index.html
レポートはこちらを↓
http://nodatejin.exblog.jp/★晩夏の軽井沢野点★
下山田さん所有の保養所で、晩夏の野点を楽しみましょう。野趣と茶味の融合。
8月27日・28日(土日)を予定しています。今から皆さんご予定を。
高原の避暑地で夏の名残りを惜しむ「蜩(ひぐらし)茶会」に。

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http://tokyosadou.exblog.jp/i6/


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松浦 宗光(ひかり)
102-0084 千代田区二番町9-2-401
http://hsuzuki.exblog.jp/hikarinokuni1216@gmail.com
紀尾井町茶道倶楽部 洗心会 主宰
稽古場 千代田区紀尾井町清水谷偕香苑
http://tokyosadou.exblog.jp/ (ブログ)
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by tokyo-sadou | 2011-06-01 00:05 | 会報バックナンバー
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