2010年10月11日、松浦宗靖、宗光社中の合同の「秋の小寄茶会」です。
先だって、5月2日(日)、ちょうど「八十八夜」の日に下見会を実施しました。GWというのにこの人数。ちょっと美術館の方には驚かれてしまいましたが、みなそれぞれが主役の茶会、自分の踏む「舞台」は確かめないと…と、その情熱が嬉しいと大先生も大喜び。 万緑の滴る眩しい庭です。ここは四季折々、いつ訪れても味わいがあります。 藤棚の前でハイ・チーズ!ゆっくり見たいけど、今日の目的はお庭より・・・。 芝生の棕櫚もいいですね。私はときどき、人通りがなくなると、ここにコロンと寝転がってしまうのです。ピクニック野点したいなぁ。 ツツジも満開。眺望抜群です。さて・・・見えてきたのは「富士見亭」。紀尾井町組と呼ばれている洗心会チームの担当する茶席です。かつては富士山が見えたのですが。 富士見亭は立礼席(りゅうれいせき)。お客様は椅子の腰掛けで、お点前は畳。お客様の視線に、能舞台のように張り出した部屋です。お点前の背景が大きな窓から見る庭。自然光がスポットライトです。 亭主の視点で見私、お点前の視線で見据え、お客様の視線で眺め、水屋の視線で検証する…。いろんな立場、様々な視点で見ることができるのがベテラン茶人ですね。一度で完璧な下見は不可能。多くの目で見ておくのは有効です。 この席では始めての席持ち。床の間の釘の種類や位置、照明とスイッチの位置、満席時にも見える範囲の確認、水屋と廊下の段差、ポットの口は大きく開くか、要らない備品を隠す場所は、私物の保管は・・・確認項目は限りなくあります。 こんなところも見ておきましょう。 本席と濃茶席のある「古渓楼」も拝見。 続いて講堂。点心席です。 看板や流しの大きさもチェック。・・・これだけ多いので、やっぱりチーム性で、それぞれにチーフが必要ですね。社中の茶会では、どのセクションも経験したことがるように、役割を回していきます。言いかえれば、いつも新鮮な役目で、飽きることがありません。その時しか学べないことをしっかり楽しんでおくことが大事です。 お疲れさま。下見一つでも、今日集まったことは大収穫でした。
by tokyo-sadou
| 2010-05-02 23:00
| 稽古場日記
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