「ほっ」と。キャンペーン

<   2011年 07月 ( 6 )   > この月の画像一覧

洗心会報20110725「文月へ…」

松浦宗光社中 紀尾井町茶道部 洗心会 みなさま
CC サポーター各位

7月の稽古が終わり、次回はもう8月(文月)、秋でございます。
『少年老い易く学成り難し』とほほな気分です…。
でも大丈夫、成らなくても学そのものが楽しいのですから!

本当に歳とともに、時の流れは加速がついて行きますが、それを憂うより、ここにある「いま」の価値を、より深く解る人になっていけば、加速と差引してきっと見合うと思います。(^^;)

このたび茶縁から、京都造形芸術大学(外苑キャンパス)で、非常勤講師として8月13日に90分の講座(を3時限分)、講義いたします。自分に驚きます。
人生先が解らないから面白いですね。もっと勉強、さらに自分発見!

今日は何人の人に「おはよう」と呼びかけたかな?
新しい自分自身と出逢ったかな?

今日の空を見上げたっけ?
今日の風に吹かれたっけ?( うん、カーテンが膨らむのを見たな)
水と光が戯れているところに遭遇したかな?

葉擦れの音や、鳥の囀り、湯の沸く音、野菜を切る音、氷がグラスに当たる音、鏡を磨くキュッキュッという音に耳を澄ませようっと。
香りは…どんな香りを感じたかしら?

茶道修養の基本である、「季節と寄り添い、感性を磨くこと」とは、五感を通じて「いま」を実感する事の連続だと思います。稽古場でなくても日々新たです!

今日、私は久しぶりに、しっかりとぶり返した暑さを「脚」で感じました。
お昼にアスファルトの通りに出たとたん、足下からくるぶしを駆け上がってくる熱気。ふくらはぎや膝にまで絡みついて脚を取られそうになりました。
さみしんぼうの子犬が、がむしゃらにジャレついて来たような感触でした。
なんだか憎めないヒートアイランドです。
そして、段々と「嫌いなもの」が減って行く自分に気づいた日でした。

茶人は、茶室にいるときだけ禅を行うのではなく、日常全てを通じて茶人といいます。
茶人は、世俗(日常)にあって禅(悟り)を得ている人でもあります。
また「茶人とは自ら茶の湯を楽しむことができる人」といいます。
和敬清寂に満ちた日常を自ら作り出して、共に「生き」ましょう。

                     宗光 拝

■お楽しみの8月の稽古日です!
8月4日(木)13:00~21:00 (通常稽古)偕香苑 浴衣歓迎
8月18日(木)13:00~21:00 (通常稽古)偕香苑 浴衣歓迎

■↓全員出欠をお知らせください、大先生からの招待です。
8月23日(火)13:00~21:00 (見取り稽古)赤鳥庵
※赤鳥庵(せきちょうあん)では、大先生御指導で松浦社中がお点前するのを
見取り、自分の点前と比べて自ら気づきを得る日です。お点前はできませんが、
しつらえ、お菓子、お茶、そして「美しい点前」を堪能しに来てください。(無料)
住所:〒171-0031 東京都豊島区目白3-20-18 電話:03-5996-4810
目白駅徒歩5分、池袋駅徒歩圏
http://www.toshimaku-town.com/map/ts000306/

■8月27・28(土日)軽井沢で納涼野点と下山田さんを囲む会にどうぞ。
8月10日を締切にしています。現在の参加者(敬称略)11名。
下山田・谷田・大先生・宗光・中村・岩見・吉森・山本・神田(京)・西村・斎藤。

■茶事、茶会のお誘いです!
企業や茶道具展、作家の個展などで添釜(呈茶)を依頼されることがあります。
お客様として、自信をつけたらお点前として、積極的に自分を磨く場としてください。

9月4日(日)10:00~18:00添釜(茶会)をします。「林淡幽 茶陶展9/3~9/5」
作品に触れ、静かな茶会を味わえます。皆様こぞっておでかけください。(無料)
一人でも多くの方をお呼びするのが私のお役目です。
住所:神奈川県川崎市宮前区有馬5-3-16 電話:044-852-5758
東急田園都市線・鷺沼駅徒歩15分
http://www.manrakudo.co.jp/tenjikai.htm
■「茶の湯は日本文化のポータルサイト」行事に来ませんか?
8月6日・7日(土日)『籠花入(六つ目籠)作り』 13000円
9月25日(日)『座禅と精進料理』会費未定
9月19日(月・祝)『古筆研究の講演』(詳細未定)
※希望者は松浦まで個別にお申し出ください。(私・吉森さんも参加)

■「日経ビジネスアソシエ8/2・8/16合併号」が、12-13ページに
7月2日の釜石での無料呈茶の様子を報じています。
ご高覧くだされば幸いです。

                     
=============================
■SOON!<秋の稽古予定>
9月1日(木)13:00~20:00 
9月15日(木)13:00~21:00

秋の特別稽古の科目を募集中。着付け・お香・茶花・花月(点前の修練)
など、仲間を募って企画してください。必ず「乗り」ます(笑)
=============================
■禅語茶友(ぜんごさゆう)■
「壺中自有佳山水(こちゅうおのずからよきさんすいあり)」
この句には続いて(終に重ねて五老峰尋ねず)とあり、大燈国師語録からの言葉です。
壺中の仙境、永遠の極楽浄土を意味します。壺中とは、「後漢書」の言い伝えによると、
費長房と言う男が壺の中にある別天地に入って過ごし、十日ほど経ったと思って現実の
世界に戻ると、十年が経ていたという「浦島太郎」に似た仙境物語です。
大意は、「もはや他に求めるものは何もない、自分のあるところが自足の境地である」
こととも取れます。私は清水谷の稽古場(壺中)に、洗心会の皆様(佳山水)を見出
す日々です。
===================================
■シーズンCOLUMN <<晩夏~立秋>>
『くるるかと 見れば明けぬる 夏の夜を あかずとや鳴く 山郭公』
古今集36首 壬生忠岑 みぶのただみねの歌。
「夜かと思えば明ける夏の短夜を、物足りないと鳴くホトトギス」の意で、恋の
時間の短さをホトトギスの一声に投影しているのでしょう。
「短夜(みじかよ)」も、「明け易し(あけやすし)」も夏の季語です。

『秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる』
古今集169の藤原敏行(ふじわらのとしゆき)の歌。
「さやか(ハッキリ)とは見えないけれど、秋風の音に驚く」の意で、五感で
捉えた季節の移ろいを透明に言い得ています。
風鐸(ふうたく:=お堂の軒などにぶらさげる鋳物の鈴)などを突然吹いて渡った
響きと見てもよいでしょう。
「さやか」「さやけさ」「さやけし」などは「清か」と書き、それだけで秋を表す
季語です。
皆さんのお友達にサヤカちゃんがいらしたら、きっと「秋生まれ」でしょう。

春がじわりじわりと歩み寄って来るのに対し、夏の夜明けや秋の訪れは足早です。
そして晩秋から歳末の、転げるような加速度へ繋がっていきます。
===================================
■掲載情報■
洗心会のホームページを更新しています。稽古場情報、稽古場風景など。
毎週チェックしてください。
http://tokyosadou.exblog.jp/
では、楽しい行楽シーズンを!暑さや疲労に気をつけて。
[PR]
by tokyo-sadou | 2011-07-25 23:35 | 会報バックナンバー

稽古場4周年に際して。

紀尾井町茶道倶楽部「洗心会」を開いて、早いもので4年間が過ぎました。
私は清水谷の四季の移ろいを糧に、この4年を過ごしてきたように思います。

d0162246_1112033.jpg


4年前の3月、六本木のMidtownのとある茶席開きで、元首相とときの大臣と、偶然にも一座建立する機会を得ました。その方が茶道に親しみたいと申し出られたことがきかっけで、議員宿舎と議事堂の近くに稽古場をと探し、縁あってこの清水谷の地に初めての自分の稽古場、茶道倶楽部洗心会を開くことになりました。

それからの三年間は人生においても多忙極まる、また人生の転換期とも重なる激動の三年でしたが、清水谷で稽古の仕度をするひとときは、まさに洗心。「壺中自有佳山水(こちゅうおのずからよきさんすいあり)」の心地です。

畳を拭き、花を生け、軸を解くときの墨の香りを浴び、釜鳴りの事を聴く。水指を満たし、菓子を盛り、茶を篩う。棗に抹茶を盛るときは、銀閣寺の月山を自らこしらえているような気持になります。
塵芥が積る我が身を洗い流す時間なのです。

上手や下手、豪勢さや名誉など、一切の基準や評価を排し、自分自身と向き合うのが稽古場です。茶室に関わる準備・点前の全てが、自然に「禅」へ続く道となって導いてくれるのです。

ところがお茶はひとりきりでは成り立ちません。向き合うのが自分自身でも、そこにはお茶を呈し、喫する「人」なくてはならないのです。人生みたいですよね。自分の問題だけど、関わる人なしには考えようもない…。
ですから、師匠、弟子、茶友、そしてこの茶室を世話してくださる目黒さんなど、関わってくださる「お人」に巡り合っていることが、天の恵みだと感じるのです。自然か得るように、私は清水谷から多くを得ています。

天の恵みで人と巡り合い、季節がうつろうように人と交差する。そのときどきの、どの局面においても、
「お茶のある人生でよかった」
そう思わない日は一日もありません。これからも、私にも、洗心会の皆様にも、お茶のある人生が続きますように、お祈り申し上げます。(合掌)
[PR]
by tokyo-sadou | 2011-07-25 00:35 | ご挨拶

洗心会報20110720「氷室点て」

洗心会 みなさま

d0162246_10344865.jpg明日の稽古は13:00~21:00です。
天候が変わりやすいのでお気をつけていらしてください。
(写真は偕香苑に咲くダルマヒオウギ2010年です)

前回のお稽古では、「葉蓋」と「平茶碗」と「洗い茶巾」といった夏を涼しく演出するお稽古をしました。

明日は「氷室点て(ひむろだて)」と言いまして、千家茶道の正式な点前教本には載っていませんが、冷水(氷水)を使って冷たいお薄を点てる趣向を用意いたします。
またガラスの素材を使った夏仕様の道具を揃えたいと思います。

その時々でしか味わえない季節感を堪能してください。

冷水点てですと、熱いお湯で点てるよりも一段、丁寧に点てないと綺麗に泡立ちませんが、驚くほど美しく点てる方もいらっしゃいます。

お点前はシンプルで短いので、その分、美味しい冷涼な一服を美しく点てることに集中して、この機会に「茶筅振り」の腕を磨いてください。

奥の小間では風炉を出して通常の平点前や濃茶の用意もしますので、さらいに修練されたい方は積極的に、また夏の疲れをいやし、心を落ち着けたい方は、少しゆったり広間の趣向をじっくり味わうなど、それぞれに稽古場での時間を有意義にお過ごしください。では、お部屋を涼しくしてお待ちしております。

<お知らせ>
平成23年9月4日(日)鷺沼の万楽堂で道具の展示会会場で添え釜をいたします
平成24年4月22日 畠山記念館 紗那庵で三木陶主催の茶会で席持ちをします
平成24年10月14日(日)靖国神社にて松浦社中合同茶会をいたします

それぞれに季節にそれぞれの装いと趣向。でもおもてなしは常に日頃の研鑽の成果がものいいます。それぞれに目標に向かって茶道を磨いてください。

[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[
松浦 宗光(ひかり)
102-0084 千代田区二番町9-2-401
http://hsuzuki.exblog.jp/
紀尾井町茶道倶楽部 洗心会 主宰
稽古場 千代田区紀尾井町清水谷偕香苑
http://tokyosadou.exblog.jp/ (ブログ)
>>>>>>>>>>>>>>>>>>
[PR]
by tokyo-sadou | 2011-07-20 00:30 | 会報バックナンバー

洗心会報20110713「軽井沢野点紀行のご案内」

松浦宗靖社中・洗心会 各位殿

d0162246_1041327.jpgお暑うございます。
8月27・28(土日)をご一緒しませんか?
洗心会の下山田さんから、皆様を軽井沢の保養所に『ご招待!』いただけます。
「夏は涼しく冬は暖かに…」利休七則に習い、高原で野点茶会といきましょう。
詳細はご案内をご覧ください。
※添付ファイルが見れない方はお知らせいただければ別途お知らせします。
また各お稽古場にも貼り出します。
お申し込みは先着順(26名まで)、最終締切は8月10日(水)までです。
準備のため、先ずは意志表示を御早目にお願いします。
★申込先は、松浦宗光まで。
d0162246_10414135.jpg[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[
松浦 宗光(ひかり)
102-0084 千代田区二番町9-2-401
http://hsuzuki.exblog.jp/
紀尾井町茶道倶楽部 洗心会 主宰
稽古場 千代田区紀尾井町清水谷偕香苑
http://tokyosadou.exblog.jp/ (ブログ)
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

d0162246_10443735.jpg<記>
松浦宗靖社中、宗光社中(洗心会)の皆さん、暑中お見舞い申し上げます。
5 月14 日の「正午の茶事」で予告のあったとおり、洗心会の下山田哲夫さん所有の軽井沢保養所にて、
「夏は涼しく!野点茶会in 軽井沢」を開催いたします。コンクリートジャングル東京を離れ、清涼な高原の
自然と一体となり、野点茶会で深呼吸し、シェフ特製地野菜たっぷりディナーに舌鼓を打ち、深まる夜を気
兼ねなく茶談義できる、またとない機会です。(神田さん吉森さんはご存じですね。素敵な保養所です♪)
しばらく社中合宿?や社中旅行がありませんでしたが、久しぶりに二社中合わせて皆さんで懇親し、来年
の靖国神社での宗靖先生、喜寿の茶会に向けての結束も固めようではないですか。
最大26 名。先着順。最終申込締切は8 月10 日(水)。勤務表未決定の方も先ずは先ずは意志表示を!

d0162246_1045739.jpg★ご招待企画です
この度の、保養所(リゾート)宿泊・食事等は、
下山田哲夫さん(化研マテリアル創立者で現在は特別顧問。東京生まれの兎年。2010 年11 月、洗心会入会。)のご厚意により全額「ご招待(無料)」です!
<経費>
茶会やお土産の経費として、共同財布用にお一人3000
円を事前徴収して幹事を立て、諸経費に当てます。
往復交通費とお小遣いは各自負担です。
駐車場あり(無料)。お車での来場も可能です。
※茶道具を持参したいので車の方、募集します。

d0162246_1046061.jpg★スケジュール(詳細は今後相談)
途中参加・途中退出も可能です
8 月27 日(土)
13:00 頃 現地集合 チェックイン
近隣の散策・茶花採取
夕涼みの野点茶会
夕食・懇親会
お風呂・卓球・カラオケ等
8 月28 日(日)
モーニング・テラス茶会
朝食
追分散策・自由行動
チェックアウト・夕方解散

d0162246_10452775.jpg■場所
「化研マテリアル(株)軽井沢保養所」
北佐久郡軽井沢町追分浅間山1369-1 別荘№5015
(電話0267-46-0076)
(4人部屋5室 2人部屋3室 全て洋室)
■交通手段
<東京⇒軽井沢>
(新幹線) 東京 ⇒ 長野新幹線・「軽井沢」駅下車(約1 時間 5470 円)
(高速バス) 東京8:30/新宿9:00 ⇒ 軽井沢駅11:30 着(1900 円~)
<軽井沢⇒信濃追分>
軽井沢 ⇒ 信濃鉄道で「信濃追分」駅下車(8 分 230 円)
<信濃追分⇒保養所>
タクシー乗合い 徒歩など(待ち合わせしましょう)
[PR]
by tokyo-sadou | 2011-07-13 00:41 | 会報バックナンバー

稽古場日記20110707「七夕&洗心会4周年」


d0162246_10542451.jpg
d0162246_105544.jpg
d0162246_10554823.jpg
d0162246_10561775.jpg
d0162246_1057692.jpg
d0162246_1057313.jpg
d0162246_10575626.jpg
d0162246_10583567.jpg
d0162246_10591467.jpg
d0162246_1102076.jpg

[PR]
by tokyo-sadou | 2011-07-08 00:52 | 稽古場日記

洗心会報20110628「乞巧奠」

洗心会 社中皆様
サポーター皆様

7月7日(木)は4周年記念。点心の用意をします都合上、数を確定したく、本日中に、ご出欠をご一報ください。
当日は13:00以降、20:30までにお越しください。ギリギリの方はお包みしておきますので途中で電話かメールをくださいませ。

===シーズンコラム「七夕(たなばた)と乞巧奠(きっこうでん)」=======

さて、明後日、天の川を渡って牽牛と織女がランデブーする手段をご存じですか?
「①泳ぐ ②いかだに乗る ③跳ね橋が下りる ④鳥に乗る 」 【答:④】

そう、カササギ(鵲と書く。Pica picaという学名に親近感湧きます!)という鳥の背に乗り、天の川を渡るとされています。鵲は実在しますが、大韓民国の国鳥で日本には元はいなかったと言われます。スズメ目カラス科。別名カチガラスもしくはコウライガラスとも呼ばれ、中国語では「喜鵲」と表記されます。日本でも大正12年3月7日、佐賀県の天然記念物に指定され、現在は同県の県鳥にもなっています。
(佐賀県なら便数多し。天候の変化に対応してランデブー成功率高し?)

d0162246_1751743.jpg七夕の趣向でよくつかわれるアイテムに、「鵲」の他、「糸巻き」「楽器類」「五色の糸」「笹舟」を意匠にした物がありますね。ではなぜそれらが使われるかはご存じでしょうか?
では、この機会にみっちり『七夕通』になってみましょう。(笑)
(以下参考サイト「お話歳時記」「いざ,鎌倉みち紀行」)

「七夕」は、天の川をはさんで別れ別れになっている牽牛星と織女星が、一年に一度だけ会うことのできる日とされています。(知ってます!)
また、この日に、五色の短冊に願い事を書いて笹竹につるすと、願いがかなうとも、字が上手になるとも言われます。(あら?何でもいい訳じゃないのですか?)
現在では、東京などでは七月七日に、関西やその他の地方では八月七日に行われます。もとは、中国の古い伝説にもとづいた行事と日本古来の清めの行事が結びついたものです。
(それで七夕は「秋」の季語なのね!)

牽牛(けんぎゅう)星は彦星(ひこぼし)とも呼ばれ、わし座の主星アルタイルのことです。
織女(しょくじょ)星は琴座の主星ベガのことで、ちょうど天の川をはさんで牽牛星と向かい合っています。
中国では昔から、牽牛星は農業の時季を知らせる星、織女星は養蚕や針仕事をつかさどる星とされていました。そして、一世紀ごろに「牽牛織女」のお話が成立したようです。
(相当、古いですね!)

日本には 「棚機つ女」「乙棚機」の伝説がありました。
昔から神を祭るときには、日常の食生活を示す神饌(しんせん)と衣生活を示す神衣を神にささげるのがならわしでした。そのため、七月七日に、けがれを知らない少女が身を清めて、不浄な地面からずっと離れた高い柱の上のこもり屋にこもって、機(棚機)を織りながら神を迎え、ともに一夜を過ごして神を慰めるのです。そして翌日、帰りがけに神にけがれを持ち去ってもらえるよう、村人たちは禊を行います。(鶴の恩返しを思い出させます…)つまり、七夕は、棚機からきた言葉で、日本ではけがれや災厄をはらう禊の行事としての性格をもってたのです。(神事は穢れを祓うばかり)

二つの星の願いがかない、年に一度この日に会えるという伝説から発展して、女性の願いである裁縫が上達するように祈る祭り「乞巧奠(きっこうでん)」が中国で生まれ、日本でも奈良時代以降、主として宮中で年中行事として行われてきました。
(乞巧奠=巧みさを乞う祭という訳ですね。それにしても、お裁縫が上手になりたい…と願ったこと無かった私は七夕を祝う資格なしでしょうか?)
乞巧奠は、平安時代には宮中の庭に蓮を敷き、その上に山海の産物とともにとヒサギ(赤芽柏)の葉に五色の糸を通した七本の針を刺して供え、琴や香炉を飾ったなかで、天皇が牽牛・織女の二つの星をながめたり、詩歌管弦の遊びをする祭りでした。

室町時代になると、カジノキ(梶の木)に天皇をはじめ臣下の歌を結びつけ、硯・墨・筆を飾り、歌・鞠・碁・花・貝覆(かいおおい)・楊弓(ようきゅう)・香の七遊の遊びが行われたと言われます。
(やたら5と7が出てくる。キーワード?)また、江戸時代には、天皇が芋の葉の露でカジノキの葉に和歌を七首書き、カジノキの皮とそうめんでくくって屋根に投げ上げるのがならわしでした。(これは面白い!ソーメンが出てきたのはびっくり。)
さらに、江戸幕府は、七夕を五節供の一つに定め(また5と7だ)、正式な行事としました。
(五節供!最重要節句にランキングされている!)
江戸域の大奥では、四隅に葉竹を立て注連縄を張った台を縁側に置き、中にスイカ、ウリ、菓子などを供えました。奥女中が歌を色紙に書いて葉竹に結びつけ、翌朝供物とともに品川の海に流すのが七月七日の行事となりました。
(ちなみに五節供とは⇒http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/reki_doc/doc_0724.htm

このように、初めは宮中の行事だった乞巧奠は、歌の上達を願うものになり、さらに江戸時代になると民間行事から取り入れられた要素が加わり、一般の手習いの普及とともに、習字の上達を願うことが中心になったのです。

江戸や大坂では、前日の六日から笹竹売りが「竹や、竹や」と売り歩き(物干し竿でなく!)、各家では五色の短冊に願い事を喜いて笹竹に結びつけ、軒や縁側に立てました。この竹飾りは、翌日には海や川に流されるのがならわしでした。(とにかく”5”にするのですね!)このことは、古来のけがれをはらう清めの行事として最も重要な部分で、「七夕送り」と言われます。
(結局は川に流して綺麗さっぱり、するのですね)

また、新潟県では、「七夕流し」と言って、稲ワラや麦ワラで大きな七夕舟を作り、笹竹を積んで流します。舟に「七夕丸」「豊年丸」「万作丸」などと善いた帆をあげたものを町中引き回したあと、海に流す地方もあります。長野県では、木片や板で作った七夕人形を舟にのせて川に流す風習があります。(ここで笹舟ルーツ登場!)三月三日の祓いと同じような行事も、残っているのです。

(お雛様も人形を川に流して厄除けですね)

さて、ここで一首。

君に逢はず 久しき時ゆ 織る服の 白栲衣 垢付くまでに 
(きみにあはず ひさしきときゆ おるはたの しろたへころも あかつくまでに)
意『君が為にと逢わずにいる間ずっと織り続けている白妙の衣が垢づんでしまうほどになってしまったわ』
拗ねた素振りは可愛いですが、本当に長い時間を経て純白の衣が垢ずんでいたら…、笑えない一首です。(涙)

これは万葉集の一首で、七夕を謡ったもの。他にも織女(おりひめ)と彦星の逢瀬をうたったものなど、万葉集には七夕の歌がなんと130首以上もあるそうです!!
(乗せられて驚いている貴方。万葉集は全部で何首あるかご存じですか?(笑)調べました。約4500首でした。シェア3%です。)
旧暦だった当時は七夕といえば秋の風物でした。また、聖武天皇が七夕の日に詩歌を廷臣たちに作らせたという記録もあり(続日本紀)、少なくとも奈良時代には織女(織姫)や彦星(牽牛)が登場する七夕行事があったということになります。
平安時代の乞巧奠では、詩歌を供えるだけでなく管弦や舞踊も行われました。それを「乞巧奠遊び」といいます。(はい、ここで楽器尽くしが出て来ます!)

……ということで、なんとなくこのダヴィンチ・コードならぬキッコーデン・コードの謎は解けたでしょうか。
(話が長い…ですか、すみません。それは歴史が長いせいです。)

もういちど、暗号を知る者の目でこの時期の日本の街並みを見渡してみてください。ギャラリーや老舗菓子舗のショーウィンドウに、雑誌の特集に、村祭りや幼稚園など、そこら中にNASAも露知らぬのさり気なさで、たくさんの暗号メッセージが宇宙に向かって発信されていることに驚くでしょう。(笑)

※同内容のPDFを添付します。転送可。
[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[
松浦 宗光(ひかり)
102-0084 千代田区二番町9-2-401
http://hsuzuki.exblog.jp/
紀尾井町茶道倶楽部 洗心会 主宰
稽古場 千代田区紀尾井町清水谷偕香苑
http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/reki_doc/doc_0724.htm/ (ブログ)
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
[PR]
by tokyo-sadou | 2011-07-07 00:25 | 会報バックナンバー