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20110320洗心会報「如月」

洗心会の皆様へ

地震から1週間以上経ちましたが、依然、先の見えない日々です。
「地震(よな)に覚め夜半(よは)の余寒の中にあり」    安原葉  ホトトギス
「又仕事 中途半端にして余寒 」     稲畑汀子  ホトトギス

古くに詠まれた句ですが、実感を伴います。
こんなときは侘び茶を改めて実践すべきときかもしれません。南方録の一節に、
「家はもらぬ程、食事は飢えぬほどにて足る事なり。これ仏の教、茶の本意なり。
水を運び、薪をとり、湯をわかし、茶を点てて、仏にそなへ、人にもほどこし、吾ものむ。
花をたて香をたく。みなみな仏祖の行いのあとを学ぶなり。」とあります。
華美で豪勢な趣味としてではなく、身近な心と向き合うための手段である
茶道を静かに見つめなおして、できることがないか考えています。
また正直、なすべき務め以外のところでも過密過ぎた「異常な日常」を戒め、
見直すきっかけにもしています。
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【4月の稽古日】
4月7日(木)、4月21日(木)どちらも14:00~21:00で予定しておりましたが、
茶室が4月いっぱい使用できなくなりました。日程は予定通り実施したいと思いますが、
3月17日分の振り替え稽古日・会場とともに、予定が立ち次第でまた連絡します。
5月は茶室が再開します。
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【茶に湯エッセイ:エンプティの時間(和の学校サイトから)】
いま読み返したい、心に沁みる一文を見付けました。
今は亡き伊住政和氏(坐忘斎御家元の弟様)のエッセイです。
http://www.wanogakkou.com/frame/h_1.html
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【四季を愛でて】
大地震の翌々日の朝、そっと皇居周辺を様子見に歩きました。
お日様は燦燦、風は春風、雲のない青空で、車は少なく街は静かでした。
濠の水は緑を映し、柳は芽吹き、シロバナセイヨウアブラナらしき花が足元と、
対岸に一面に咲いていました。地面は激震しましたが今日も地球は回っているなと
少し安堵しました。身近な自然に力強さを感じて勇気や優しさが湧いてきます。

d0162246_17295844.jpg【今月の季語】
・如月(きさらぎ):3月の異称。なお寒くて着物をさらに重ね着する意味から
きているという。
→ただでさえ冴え返る時期に被災地を思うと胸が潰れます。
・伊勢参り:伊勢神宮を参詣することが多かった。
d0162246_17312978.jpg→先月、平松さんがお伊勢参りにお出かけでした。二見浦の美味しい塩羊羹
をお土産にいただきました。震災で菓子舗の開かない時期にいただきました。
・水温む(みずぬるむ):寒さが緩んだ水辺に立つと水の色も温んで見える。
→「これよりは恋や事業や水温む 高浜虚子」
・春椎茸(はるしいたけ):椎茸は四季を通じて秋が最もよく、次いで春がよく
採れる。
→白河で被災された下山田さん・・・ご無事で何よりでした。
ご別邸でも、いま椎茸が旬だそうです。皆様、いつか寄せていただきましょう。
・彼岸桜(ひがんざくら):桜の一種。先駆けて彼岸の頃さく。枝垂桜もこの変種。
→「枝先はすなほに枝垂れざくらかな 高浜年尾」
・耕(たがやし):田打や畑打など含む広い意味で使う。耕人、耕馬、耕牛など。
→酒井さんのお導きで、伊東にある大徳寺聚光院別院に、4月30日~畑手伝いに
まいります。奉仕です。労働力を提供したい方でご都合つく方、ご一緒にどうぞ。
・踏青(とうせい):野辺に出て青草を踏んで逍遥(散歩)すること。野遊び。
→野点もその一つでしょうか。4月9,10と24日にチャリティを含んだ野点をします。
活動予定は「国際野点教会」で検索してください。http://nodatejin.exblog.jp/
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いましばらく油断できない日々を、どうぞお大事にお過ごしください。
何かお問い合わせがあれば、時局は気にせず、お電話くださいませ。
090-1540-6771
【2011年03月20日】    松浦宗光 拝
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by tokyo-sadou | 2011-03-20 17:17 | 会報バックナンバー