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社中の新しい風

紫陽花、白靴、白シャツ、白帽子、白傘・・・みな夏の季語です。先師、松本澄江先生の俳句を掛けてみました。モンマルトルの坂を白靴で歩くハイカラさんが見えるよう。ユトリロの白い絵がみたくなってきました…本音を言えば、パリに行きたいかも。浮いては消える煩悩を、漂うに任せたまま畳を拭きます。
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この日もお客さんが見えました。思わず笑顔がこぼれるよう、美味しい一服を点ててさし上げてください。
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真剣なお点前は見ているだけで、こちらがストレッチしたように気持ちがよくなります。背筋をピーンと伸ばして、お客様を気持ちよくして差し上げましょう。ほら、見違えますね。見ている側の呼吸が深くなります。
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引柄杓、決まりました。また一つ、胸がスっとします。
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鏡柄杓。ピタ、と音がしそうなのがいい。
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茶筅通しは確かに道具の「点検」ですが、うふ、品質管理室のような厳しいまなざしで見つめられた茶筅がたじたじしていそうです。茶杓はとにく、優しく接してさし上げて下さいませ。
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棗の甲拭きにもこだわり(気合い)が入ってきました。自分のお点前に入り込むのは、瞑想のように気持ちよいことなんですよね。今日はたくさん撮ってみました。肩のチカラが抜けると急に気持ちまで優しくなれます。
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濃茶を練る人、袱紗のたたみ方を初めて知る人。同じ稽古場の畳の上に、その日、それぞれにそれぞれの通過点がある。四次元みたいだなと思う。だからでしょうか、浮世のカレンダーや時計から、しばし解放された気分になれるのは。
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新しい仲間のささやかな歓迎会をお迎えのオ・バカナルで。カラフルなパナッシュで乾杯。緊張と緩和。和と洋。覚醒と陶酔。いったり、きたり。オンとオフ。波打ち際を楽しめる日々。自分の生活そのものを煌めかせましょう。
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by tokyo-sadou | 2010-06-17 23:59 | 稽古場日記
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